「大和田秀樹のごく私的京都」



〜大原三千院の駐車場にて〜
異様に可愛いわんこ発見。何故かこっちを見つめるわんこ。ラヴリー。


「今日こそ本当に京料理が食いたい!」
確かに昨日の料理は美味しかったけど、京料理、とは言えない。
さらなる美味探求を!
「だったら朝ご飯は食べないで出かけましょう」
後輩の意見を聞き入れ、はらぺこのままお出かけした。しかしこれが大きな間違いだった。

連休前だから道は混んでいないだろうとたかをくくっていた。 世界の観光地をなめてかかった我々3人に、神は時間刑という罰を与えたのだ。
「ううう・・・。もう限界です・・・。何か食いましょうよ」
「しっかりしろ!ここで吉野家に行ったら何のために京都に来たのか分からんのだぞ!」
嵐山についたのはそれから3時間後だった。


嵐山の湯豆腐

嵐山のにぎやかな一角から少し外れると何故か湯豆腐屋さんの看板が多数目に付くように。 空腹の極限の我々にとってはさして魅力的には映らなかった。もっと腹にずっしり来るものを求めて歩き回った。だがめぼしいものは見当たらない。だんだんイライラして来た。
「ちょっと待って下さい。こう考えてはいかがでしょうか?」
一人が言った。
「駄菓子屋には駄菓子しか売っていないのでしょうか?いいえそんなことはありません。 プラモデル、銀玉鉄砲、駄菓子以外にもいろいろ売っていたじゃないですか!」
「何が言いたいんだ、お前は・・・」
4月とも思えない暑さである。空腹もあいまってとうとうおかしな事を口走り始めたらしい。
「違いますよ!湯豆腐屋でもおそらく豆腐以外の料理があるに違いない、ってことですよ!」
「おお!さすがは世界に名だたるこの木何の木社の技術者だ!いい事を言う!」
湯豆腐屋さんに早速入る。彼の言う通り京弁当なるものがある。昔の貴族はこういうのを持って嵐山に来ていたのだろう。


「やっぱり湯豆腐屋さんなんだから湯豆腐も頼もう」


ここは湯豆腐屋さんである。夏も冬も湯豆腐を出すのだろう。 暑いからと言って冷奴を食べるのは田舎モノである。あずまおのこ扱いされてしまう。
「あち!」
往年の片岡鶴太郎のようにはふはふしながら食う。聞けば今日は夏日だと言う。
冷やっこが欲しいなどと言うのは冒涜以外の何者でもない。ここは嵐山。雅なる千年の王都のお膝元。
でもやっぱり・・・。

暑さに耐え切れず・・・


口の中は軽いやけど状態である。仕方がないので冷たいものを食べよう。
そこで目に入るのが様々なソフトクリーム。思案した結果、抹茶ソフトクリームを 食べることにした。美味しい!抹茶の風味が冷たさに程よくマッチしてうまうま!
唯一つの問題点を除いて、完全に合格の美味。


そしてひとしきり食を味わった我々はさらに嵐山の奥へと歩みを進めた。

〜第三回へつづく〜


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